大きなタイをつり上げて観客を沸かせるえびす舞=那賀町拝宮

 那賀町の白人神社境内にある拝宮農村舞台で29日、人形浄瑠璃公演があった。人形浄瑠璃をご当地料理とともに楽しむ催し「杜のレストラン」もあり、閑静な農村舞台ににぎわいと笑顔が広がった。

 主催の拝宮谷農村舞台保存会が木沢芸能振興会とともに、人形師・初代天狗久の頭を使ったえびす舞を披露した。タイなどを次々とつり上げるえびすの躍動感と太夫の軽妙な語りが観客席の大きな笑いを誘っていた。

 地元の丹生谷清流座や松茂町のふれあい座も熱演したほか、木沢地区の高齢者女性グループ「きさわ杉の娘楽校」の女だんじりや歌手の越路よう子さんのステージもあった。

 6店が出店した杜のレストランには、木頭アメゴバーガーやジビエ(野生鳥獣肉)料理の鹿サラミドック、ユズを使ったちらしずし「かきまぜ」など地元特産料理が並び、昼食時には多くの来場者が列を作っていた。

 中原能光さん(87)=同町桜谷=は「あいにくの雨だったが、農村舞台の雰囲気は素晴らしい。ジビエ料理もおいしかった」と話した。