徳島県の飯泉嘉門知事は30日の定例会見で、徳島市の第2副市長に前県政策監の豊井泰雄氏が28日付で就任したことに対し「県市協調の具現化に力を注いでほしい」と述べ、新副市長の手腕に期待感を示した。

 知事は、豊井氏と共に第1副市長に元市職員の平山元(はじめ)氏が選任されたことを踏まえ「遠藤彰良市長は公約を実行する大きな翼を得た。これから(市政運営の)ギアが入ってくるのではないか」と指摘した。

 新町西地区再開発事業や広域ごみ処理施設の整備などの課題に加え、議会最大会派が市長との対決姿勢を強めていることに触れ「議会対策も大きな仕事。職員と意思疎通を図り、市長と職員の懸け橋になってほしい」と語った。

 さらに「市民に対し、市長のメッセージをいかに伝えるかも重要」と強調。豊井氏については「県でも多くの重責を担ってきている」と期待を込め、庁内外で調整役としての役割を果たすよう求めた。