グループ討論に挑む学生ら=あわぎんホール

 来春採用予定の大学生に対する企業の選考活動が解禁された1日、徳島県内では阿波銀行などが選考試験を行った。経団連のルールが2年続けて変更され、今年の解禁は昨年より2カ月早まった。学生有利の売り手市場の中、各企業は優秀な人材を確保するため、学生との接触機会を増やすなど選考方法を工夫。既に内定を出した企業も相次いでいる。

 阿波銀の選考試験は徳島市のあわぎんホールであった。来春卒業予定者と卒業から3年以内の人が対象で、101人が参加した。2日は東京と大阪で、3日は再び同ホールで行い、計4回で300人超が受ける予定。

 昨年の1次選考試験では筆記試験や小論文を行ったが、今年は民間が全国で実施する適性検査を解禁前に導入。1日はグループ討論による選考のみに変更した。変更について阿波銀は「全国で受けられる適性検査の導入で、多くの学生が受けやすい体制にした」としている。

 製造大手もこの日、本社で筆記試験を行った。採用担当者は「今年は期待通りに人材を確保するのは難しいのではないか」と懸念する。経団連のルール変更で会社説明会の期間が短縮されたため、昨年と比べて学生と接する機会が少なくなった上、他社も採用数を増やしているからだ。

 徳島銀行は2、3両日、徳島市川内町平石流通団地の同行研修会館で選考試験を行う。ルール変更に対しては、会社説明会を土日曜も開くなどして対応した。「説明会の期間は短縮されたが、回数は増やした。積極的に学生にアプローチし、当行に興味を持ってもらえるように努めた」(人事課)。

 流通大手は、昨年は8月1日の解禁以降に選考試験を行ったが、今年は解禁前の5月中旬に前倒しし、6月1日に内定を出した。担当者は「スケジュール変更で、昨年の採用活動は参考にならない。人材確保の面でも難しくなると考え、早めに動いた」と明かした。