大浜海岸で今年初めて産卵するアカウミガメ=午前1時32分、美波町日和佐浦

 美波町日和佐浦の大浜海岸で2日未明、今年初めてアカウミガメが産卵した。記録が残る1973年以降で最も早かった2015年より32日遅く、14年より8日遅い。

 甲羅の長さ76センチ、幅64センチの中型。1日午後11時40分すぎ、海岸の見回りをしていた町ウミガメ保護監視員の張野俊樹さん(54)=日和佐浦=が、波打ち際から約20メートルの砂浜に上陸しているのを見つけた。

 2日午前1時すぎに産卵を開始。監視員や住民ら7人が見守る中、約40分かけて110個を産み落とし、午前3時ごろに海へ帰った。

 大浜海岸には初めて上陸した個体とみられ、海に帰る間際に監視員が前脚の付け根に調査用の識別タグを取り付けた。卵は高波にさらわれる恐れがあり、日和佐うみがめ博物館カレッタの人工ふ化場に移された。

 1日深夜から2日未明にかけて他に2匹が上陸したが、いずれも産卵しなかった。1匹は1日午後11時半ごろ、監視員が海へ帰るウミガメの姿と足跡を確認。もう1匹は2日午前0時ごろに上陸し、産卵しようと穴掘りを試みたが海岸北側の砂利に覆われた地面だったためうまく掘れず、午前4時40分ごろ海に帰った。

 上陸と産卵の様子を見守った保護監視員の坂口亮さん(79)=奥河内=は「今年は上陸が少し遅かったが、無事に産卵を確認できて一安心した。この調子で増えてほしい」と期待していた。