石井町は、町管理の街路灯を全面LED化する。二酸化炭素(CO2)の排出抑制や経費削減などが狙いで、2016年度中に交換を終えたい方針。3日開会の町議会6月定例会に、LED照明導入促進事業費845万円を盛り込んだ16年度一般会計補正予算を提案した。
対象は、町管理の街路灯約2200基のうち、既にLED化を終えた約2割を除く1700基前後。現行の蛍光灯を随時交換する。財源は、環境技術普及促進協会の補助金を申請中。同補助金を活用した自治体全域でのLED化は、県内で初めて。
町によると、町内の街路灯の電力使用によるCO2排出量は13年度で約120トン。LED化で、少なくとも半減が見込まれる。LEDの寿命は15年前後と蛍光灯の約3倍あり、街路灯の電気料金を年間約200万円削減できるとしている。
石井町では3月中旬の夜間、石井駅近くの路上で女性が男に襲われる事件が発生。町は寿命切れを起こしやすい蛍光灯をLEDに交換することで、犯罪抑止効果も向上すると判断した。