ワークショップで阿波藍の魅力を紹介する古庄さん(手前右から4人目)=1月、台北市(四国放送提供)

 阿波藍の魅力を台湾で紹介した四国放送のインバウンド(訪日外国人観光客)促進事業がきっかけで、台湾の国立聯合大で藍染を研究している女子学生3人が7月11~14日の4日間、徳島県を訪れて藍染の製法を学ぶ。藍染職人の古庄紀治さん(68)=徳島市佐古七番町=と矢野藍秀さん(53)=藍住町矢上=の下で、伝統の技を体得する。

 四国放送は1月、徳島をPRするため、台北市で藍染製品の展示即売会を開催。古庄さんと矢野さんが藍染を体験するワークショップの講師を務めた。

 女子学生3人はワークショップに参加し、天然素材を使った昔ながらの製法に感動し、徳島で学ぶことを決めた。台湾にも藍染はあるが、生産効率を高めるため、化学薬品を用いることが多いという。

 ワークショップが縁で、3人の指導役を快諾した古庄さんは「台湾で藍染職人が育ち、将来的に切磋琢磨できる関係になれば」。矢野さんは「交流が深まれば台湾と徳島が連携して新しいものづくりに挑戦する素地ができる」と訪問を心待ちにしている。

 3人はいずれも22歳。伝統工芸を学ぶ若者らを支援する台湾政府の助成制度を活用して徳島を訪問する。滞在中、古庄さんらの工房で指導を受ける。

 四国放送は展示即売会に併せて、鳴門の渦潮など県内の観光地を紹介するテレビ番組を台湾のテレビ局と共同制作し、現地で放送した。番組は6月24日までの毎週金曜午前10時25分から県内でも放送している。