合唱団601人が高らかに歌った「第九」交響曲演奏会=鳴門市文化会館

 2年後の2018年に迫った「第九アジア初演100周年」へのカウントダウン演奏会となる第35回「ベートーベン『第九』交響曲演奏会」(鳴門市、認定NPO法人鳴門「第九」を歌う会主催)が5日、同市文化会館であった。4月の熊本地震の被災者に対する祈りと復興への願いも込め、全国から集まった51団体601人が生きる希望を与える歌声を響かせた。

 国内外で活躍する指揮者の田中一嘉さんが09年の第28回公演に続いてタクトを振り、徳島交響楽団が第1楽章から第4楽章までを演奏した。クライマックスの第4楽章の合唱パートでは、ソリストの独唱に導かれて合唱団が高らかに歓喜の歌を歌い上げ、約1250人の観客から盛大な拍手が送られた。

 第九の演奏に先立ち、板東俘虜収容所での演奏が日本初演とされるモーツァルトの歌劇「ドン・ジョバンニ」序曲も同楽団によって奏でられた。

 妻と2人で来ていた宮前宏章さん(28)=鳴門市鳴門町高島、公務員=は「第4楽章の歌声は一体感があり、圧倒された」と話していた。