徳島県議会6月定例会が9日、開会した。熊本地震を受けた防災・減災対策などを盛り込んだ2016年度一般会計補正予算案(27億1016万円)など15議案を上程し、飯泉嘉門知事が所信表明した。知事は、徳島阿波おどり空港(松茂町)に新たに整備する国際便対応施設について、秋の着工を目指す方針を示した。14日に本会議を再開し、代表・一般質問に入る。会期は30日まで。

 知事は、徳島空港について「福岡便のジェット化など、徳島への誘客促進に向けた施策を加速させている」とした上で、「受け入れ能力の向上を図るボーディングブリッジ(搭乗橋)の増設など、さらなる利便性の向上に取り組んでいく」と述べた。

 国際便対応施設は、外国人観光客の増加に向けて3基目の搭乗橋を設けるほか、税関や出入国審査、検疫の設備を整える。旅客ターミナルビル西側に整備し、17年度の利用開始を目指す。

 知事はまた、7月に県庁で大規模な試験業務を行う消費者庁や、鳴門合同庁舎で教育研修などを行っている国民生活センターの徳島移転に関し、「洗い出される課題を一つ一つクリアしながら、関係者と連携して移転の実現に向けてしっかりと取り組む」と、改めて意気込みを語った。

 知事の所信表明に先立ち、臼木春夫氏(新風民主)が、3月に死去した北島勝也氏への追悼の言葉を述べた。