美波町の明丸谷川で捕獲されたオオウナギ=同町の日和佐うみがめ博物館カレッタ

 県のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されているオオウナギが、美波町山河内の明丸谷川で捕獲された。県内で確認されたのは2016年以来。同町日和佐浦の日和佐うみがめ博物館カレッタで展示している。

 体長約60センチ、胴回り約12センチ。7月31日に同町恵比須浜の漁師立石政徳さん(56)が孫らと川エビを捕っていた時、岩場に潜んでいるウナギを見つけて捕まえ、カレッタに持ち込んだ。

 カレッタは、ウナギなどの生態に詳しい東海大海洋学部の石川智士教授に判別を依頼。体の模様や歯の特徴などからオオウナギとみられるとした。

 県立博物館によるとオオウナギは主に熱帯・亜熱帯に生息し、日本が分布の北限とされる。県内では16年に小松島市江田町の勝浦川下流で捕獲された。美波町では15年、志和岐川で確認されている。