地元木材を使ったオリジナルグッズを開発していた城西高校神山分校(神山町)の女子生徒が、同校生が保護活動をしている国の絶滅危惧種・ジンリョウユリなどをデザインしたキーホルダーを完成させた。11日、同町神領の道の駅「温泉の里神山」で販売する。
デザインは、ジンリョウユリ2種類と町特産のウメの葉の計3種類あり、大きさは縦横2・5~5・5センチ。生活科の1、2年生3人が、最新のデジタル工作機器を備えた市民工房「ファブラボ」(同町下分)を利用し、町内の製材所で出たスギの廃材を使って、木の香りや軽さを生かしたグッズに仕上げた。
同校は、かつて町の主力産業だった林業を盛り上げようと、2月からファブラボで機器の扱い方を学び、オリジナルグッズの開発に着手。生徒は放課後も自主的にデザインや加工に取り組み、完成にこぎ着けた。
キーホルダーは1個500円。各デザインを3個ずつ売る。田邉比夏瑠さん(16)=2年=は「一からものづくりを体験できたことは大きな財産。心を込めて売りたい」と話している。好評であれば追加して作るほか、他のグッズの開発も検討するという。