アカウミガメが掘ったとみられるくぼみを指さす勝浦さん=松茂町豊岡の松茂海岸

 5月にアカウミガメの足跡が見つかった松茂町豊岡の松茂海岸で11日、ウミガメのものとみられる新たな足跡が確認された。砂浜を掘り返したような痕跡もあり、専門家は「産卵した可能性がある」と期待している。

 足跡は午前6時半ごろ、犬の散歩に来た北島町太郎八須の勝浦徹さん(66)が見つけた。足跡の幅は約50センチで、波打ち際から50メートルほど陸側に直進し、縦約2メートル、横約1・5メートル、深さ約30センチの穴を掘った後、方向を変えて海に戻っていた。

 美波町の日和佐うみがめ博物館カレッタの田中宇輝学芸員は、松茂にウミガメが上陸するのは珍しく、足跡の大きさも似ていることから5月と同じ個体ではないかとみている。

 同海岸では現在、沖合の海底をしゅんせつして砂浜に砂を戻す県発注工事が行われており、今回上陸した場所もいずれは砂で埋められるとみられる。田中学芸員は「近く調査に行くのでそれまでそっとしておいてほしい」と話している。