美馬市長選で無投票当選し、万歳する藤田氏(右から2人目)=12日午後7時、美馬町宗ノ分の後援会事務所

 前市長が交通死亡事故を起こした責任を取って辞職したことに伴う美馬市長選が12日告示され、無所属新人で元徳島県議の藤田元治氏(54)=美馬町宗ノ分=以外に立候補の届け出はなく、藤田氏の無投票での初当選が決まった。2005年に美馬市が発足して以来、初めてトップが交代する。

 藤田氏は、当選のあいさつで「東京一極集中の是正、人口減少に歯止めをかけるため、市が作成した人口ビジョンの目標を維持できるよう努めたい」と決意を述べた。ビジョンでは2060年の目標を人口2万人としている。藤田氏は取り組む政策として、雇用創出による若者の定住促進や農林業の所得増加などを掲げている。

 藤田氏は5月中旬に立候補の意向を固め、市議、県議時代の人脈を生かして支援を呼び掛けた。市議全20人をはじめ、自治会や婦人会、市商工会など市内の各種団体が支持し、早くから無投票ムードが漂っていた。

 政治団体幹部が候補擁立の意向を示していたが、見送った。

 藤田氏の任期は19日から20年6月18日まで。

 牧田久前市長は市発足時から市長を務め、3期目途中の5月5日に事故を起こし、同16日に辞職した。