鳴門市撫養町のボートレース鳴門(鳴門競艇場)が4月28日のリニューアルオープン以来、順調に売り上げを伸ばしている。今月7日までの1カ月余りの売上高は約72億円と予想の56億9400万円の1・26倍。最高クラス(A1)の選手が多数参加するG1レースが想像以上に人気を呼んだほか、市民開放型スペースとして一新された新スタンドの効果で若者や女性の来場が目立つなど客層も広がっている。
市は、2~7日に開かれた再開後初のG1レースを待って状況をまとめた。G1レースが6日間、一般レースが24日間開かれ、G1レースが注目を集めたことに加え、全国のボートレース場や場外専用売り場の協力を得て同レースの舟券発売箇所が休催前の72カ所から89カ所に増えたことが好調の要因。スポーツ紙などの宣伝効果もあり、電話投票での売り上げに結び付いた。
5月末までの1日当たりの平均入場者数も約1700人と、休催前の約1500人を上回った。週末にはキッズルームを利用する家族連れのほか、県内外から女性グループやカップルも来場。勝敗予想の仕方などを教える初心者教室で興味を持ち、気軽にレースを楽しむなど「レジャースポットとして定着しつつある」(市企業局)という。
7月13~18日には鳴門では初めてとなる最高峰のSG(スペシャルグレード)クラスのオーシャンカップも開催し、多彩なイベントで盛り上げる。
山内秀治市企業局長は「この勢いをSGレースにつなげて収益増を図りたい」と話している。