「感謝して日々を生きて」と話す寂聴さん=京都市の寂庵

 徳島市出身の作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(94)が15日、京都市の寂庵で今年初めての法話を開いた。自身の年齢を引き合いに出しながら、命をテーマに語り「長生きはうれしいことばかりではないけれど、当たり前のように日々を過ごせるのはありがたいこと。感謝して生きましょう」と訴えた。

 寂聴さんは日本各地から集まった約130人を前に「人は一人で生まれ、一人で死ぬ孤独なもの。その中で誰かから愛されたり、行きたい所に行けたりすることがいかに恵まれているか、考えてほしい」と話した。

 いじめを苦にした子どもの自殺が相次いでいることにも触れ「自殺は授かった命を殺すことで、殺人と同じぐらい悪いこと。命は自分だけのものじゃないのよ」と呼び掛けた。