那賀町教委は、町内の全小中学生全員を対象に自転車用のヘルメットを無償貸与する。4月に施行された県の「自転車の安全で適正な利用に関する条例」で走行時のヘルメット着用が努力義務になったことを受け、安全確保につなげるのが狙い。県教委によると、自治体内の小中学生全員へのヘルメット無償貸与は県内初という。

 小学生285人と中学生173人、交通安全教室などで指導に当たる教職員107人の計565人分を購入し、貸与する。開会中の町議会6月定例会に購入費として補正予算案143万6000円を計上している。

 町指定のヘルメットとして自転車利用時に使用するほか、山間部や災害時の安全対策として活用する。在学中は学校の備品として扱い、中学卒業時に生徒に贈る。来年度以降は不足分を補っていく。

 同町教委はこれまで、中学入学時にヘルメット購入費の半額(約1500円)を希望者に対して助成していた。

 尾崎隆敏教育長は「全小中学生への無償貸与を通じて、子どもたちに交通安全や防災の意識を高めてもらいたい」と話している。

 ヘルメットの購入は、1月に同町の小学6年生を対象に開かれた子ども議会で、北川小の児童が防災対策として防災ずきんの支給を要望したのがきっかけ。命を守る施策を求めた児童の思いを反映させようと考える中、県条例の施行などもあり、無償貸与を決めた。