ドローンを活用した鳥獣害対策を話し合う参加者=那賀町横谷の四季美谷温泉

 小型無人機ドローンの活用で県版地方創生特区に認定されている那賀町は12日、鳥獣害対策にドローンを生かす方策について考えるワークショップを、同町横谷の四季美谷温泉で開いた。動物の位置や地形を調べるなどして狩猟を支援する「ITマタギ(猟師)特区」などの案が出され、町が今後、実現可能かどうかを検討する。

 県内外からドローンを使うIT関連の企業担当者や研究者、住民ら約50人が参加。4、5人ごとのグループ討論と全体討論でアイデアを出し合い、活用案を練り上げた。

 ITマタギ特区は、発信器を取り付けた動物がいる群れの場所や地形をドローンで把握し、リアルタイムで狩猟者に伝達する。別のドローンが勢子役を務めて獲物を追い込むほか、狩猟の様子を撮影した動画のインターネット中継も行う。

 発案した伊藤武仙さん(41)=東京都、センサー技術アドバイザー=は「那賀町でしかできない狩猟のサポートを行うことで、猟師も増え、鳥獣害対策と地域活性化の双方に役立つのでは」と話した。