狂言鑑賞会(美馬能楽の会主催)が13日、美馬市美馬町の安楽寺能舞台であり、地元の小中学生ら約420人が古典芸能を楽しんだ。
京都を中心に活動する大蔵流・茂山千五郎家の狂言師4人が「附子(ぶす)」と「蝸牛(かぎゅう)」を上演した。「附子」は、砂糖を附子(毒)だとうそをついて主人が出掛けたところ、使用人が食べてしまい、主人の大切な物を壊して死のうとしたと言い訳をするという物語。軽妙なやりとりに会場は笑いに包まれた。
岩倉中3年の中村魁聖さん(14)は「言葉も動きも独特で面白かった」と話した。
同会が、地元の子どもたちに古典芸能に親しんでもらおうと、1996年から開いている。