伊弉諾神宮のPR映像を制作するComComの生徒=兵庫県淡路市

 徳島商業高校(徳島市)のビジネス研究部員でつくる模擬会社「ComCom(コムコム)」が、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)が日本を淡路島から造り始めたという国生み神話を生かし、淡路島の活性化に取り組んでいる。国内外の団体と菓子などを商品化してきた実績に目を付けた地元の団体から協力を求められ、淡路島ならではの観光ツアーや菓子の開発を進めている。

 淡路島では2015年4月に産学官民が共同で淡路地域活性化協議会を設立し、都会の人に島の魅力を体験してもらうツアーを行っている。活動のもう一つの柱が新商品の開発で、発足当初からComComと連携して取り組んできた。

 生徒は、淡路島にしかない特色を探して住民からの聞き取りや視察を重ね、古事記や日本書紀に記された国生み神話と、日本最古の神社と言われる伊弉諾神宮(淡路市)の存在に着目した。淡路島の魅力発信は観光ルートの設定や特産品の開発、PR映像制作など6分野から行い、全てに神宮を絡ませた。

 観光ルートには、神宮参詣や特産の生パスタ試食、シュークリーム作り体験、徳島市でのひょうたん島クルーズを組み合わせた。7月23日に一般参加者を募ってモデルツアーを催す。特産品開発では、伊弉諾尊ゆかりの桃やぶどうを使った菓子の試作品も完成させている。

 今後、関係者の意見を取り入れて7月中をめどにツアーや特産品を完成させる。古事記に記された食をつかさどる阿波の神・大宜都比売(おおげつひめ)の物語などを生かし、観光効果を徳島へ波及させる方策も探る。

 ComCom社長で3年の古谷(ふるたに)若葉さん(17)は「日本遺産に選ばれた伊弉諾尊と伊弉冉尊の物語を盛り上げることで、淡路島だけでなく徳島、日本を盛り上げていきたい」と意気込んでいる。