大群で移動するアルゼンチンアリ=13日、藍住町勝瑞の勝瑞城跡(県立博物館提供)

 徳島県は16日、藍住町勝瑞から鳴門市大麻町市場にかけての住宅街などで、特定外来生物に指定されているアルゼンチンアリが見つかったと発表した。県内では2例目。毒性はないが、攻撃性や繁殖力が強く、在来のアリを駆逐するなど生態系への悪影響が懸念されるため、県などが近く駆除に向けて分布範囲の調査を始める。

 7日、同町勝瑞の30代男性から「自宅にアルゼンチンアリがいる」と県環境首都課に通報があった。県や県立博物館などが目視調査を実施し、サンプルを鹿児島大に送ってアルゼンチンアリと特定した。調査では、少なくとも同町勝瑞と鳴門市大麻町市場にまたがる50ヘクタールの範囲で見つかった。

 アルゼンチンアリは南米原産で「侵略アリ」とも呼ばれ、働きアリが体長2・5ミリ、女王アリが5ミリほどと小さい。複数の女王を伴い大群で移動するのが特徴。コンクリートの割れ目や木材の間などに巣を作る。屋内の食べ物に群がったり、夜間に布団に入り込むケースもあるという。

 県は16日、生息範囲の特定や駆除方法を検討するため関係機関を集めて連絡協議会を開いた。発見した場合は市町村に連絡するよう住民に周知し、詳細な生息状況調査を始めることなどを確認した。

 アルゼンチンアリは西日本を中心にこれまで12都府県で確認されており、県内では2010年9月に徳島市津田海岸町の木材団地で発見されている。