河野太郎消費者行政担当相は17日の閣議後の会見で、消費者庁の徳島移転の課題を検討するため7月4~29日に県庁で行う大規模な試験業務に、板東久美子長官と全ての課の職員計約40人を派遣することを明らかにした。
3月中旬の試験業務では、板東長官ら職員約10人が4日間徳島入りしたが、今回は全9課の課長級幹部を含む職員が4週間と2週間に分かれて滞在する。
滞在中は県庁10階に執務室を開設。機密性の高い情報や保秘の必要な情報にも対応するため、セキュリティー面を強化した新システムを同庁が準備し、業務が支障なくできるかどうかを検証する。
河野氏は「今回は具体的な業務を徳島に持っていき、何ができて何に問題があるのかをきっちりと洗い出すとともに、徳島県の先駆的な消費者行政の実情を把握したい」と述べた。