須藤准教授が刊行した「戦国の風 時代を駆け抜けた武将たち」

 四国大の須藤茂樹准教授(日本中近世史)が、戦国武将の逸話を紹介した「戦国の風 時代を駆け抜けた武将たち」(A5判、244ページ)を刊行した。高校生や大学生に歴史を好きになってもらうのが狙いで、人気の高い武将を中心に構成。県内の図書館と高校に配布する。

 35編構成で、武田信玄や豊臣秀吉、伊達政宗ら著名な武将のエピソードを掲載。徳島県関係では、戦国時代に徳島を支配した三好長治や徳島藩主・蜂須賀家の祖、蜂須賀正勝らが登場する。

 武田信玄の項目では父・信虎から息子・勝頼まで家督が相続されるたびに起きた骨肉の争いなどについて説明。信玄と勝頼が有名な武田一族だが、信虎がさまざまな宗派の寺社を次々と建立し、信者に「いざこざを起こしてはいけない」「山林で草木を切ってはいけない」などと禁制を出して統治したことを紹介し「信玄・勝頼二代の発展期の基礎は信虎によって準備された」と評価している。

 蜂須賀正勝の項目では、秀吉の四国平定に貢献したとして阿波が与えられることになった正勝が辞退し、息子の家政に与えてもらったものの、きちんと統治できるか心配して世話を焼いたことを明かしている。

 国学院大大学院生時代から現在までに執筆してきた寄稿文や論文の中から、一般にも分かりやすいものを選んだ。写真を多く用いて初心者でも読みやすくし、四国大では授業の参考書としても活用している。

 須藤准教授は「ゲームやアニメで歴史に興味を持った若者が、本当の面白さや楽しさを知るきっかけになれば」と話している。

 四国大の出版助成を受けて500部作製した。1944円。小山助学館本店(徳島市万代町6)で購入できる。