【写真上】小水力発電施設の中にある発電用水車【写真下】佐那河内村が整備した小水力発電施設=いずれも同村上

 佐那河内村が同村上に初めて整備した小水力発電施設が、順調に稼働している。市町村単独での整備は県内で初めて。売電益は集落排水施設の維持管理費に充てる。

 鉄骨平屋45平方メートルの建屋に発電用の水車(高さ1・5メートル、縦横各1メートル)と電気設備を備える。県いきものふれあいの里キャンプ場近くにある農業用水の調整池から長さ450メートルの導水管を引き、落差130メートルの水流を利用して水車を回す。水車を通った水は農業用水路に流れる。

 村は、再生可能エネルギーへの関心の高まりや固定価格買い取り制度の導入を受け、小水力発電を検討。2014年に着工し、15年9月に完成した。事業費は7600万円。地域用水環境整備事業として国から半額補助を受けた。

 15年10月の本格稼働から今年5月末までの平均出力は35キロワットと、目標としていた28キロワットを上回っており、発電量は約20万キロワット時に上る。売電益は集落排水施設の維持管理費に充てており、年1千万円を超えそうだ。

 県環境首都課によると、県が整備した同様の施設が阿南、美馬両市と上勝町の計3カ所にあるが、市町村による整備はなかった。村は2号機の建設計画も進めていて、16年度当初予算に基本設計費500万円を計上している。

 村産業環境課の佐河敦主幹は「機械の状態、発電量も良好。自然のエネルギーを生かした発電を進めていきたい」と話している。