徳島県警は、インターネットの違法サイトや有害サイトに関する通報窓口を記したシャープペンシルを作った。2015年から企画開発しているサイバー犯罪の啓発グッズ第2弾。ネットを利用する機会が多い若者を中心に配り、有害情報の通報につなげる。
シャープペンシルは青と黒の2種類で、計400本製作。わいせつな画像や児童ポルノ、自殺、犯罪を誘発するような情報などの通報窓口となっている民間団体「インターネット・ホットラインセンター」(東京)のアドレスが記されている。
有害サイトの発信源を摘発するためにはセンターなどへの地道な通報が不可欠。生活環境課サイバー犯罪対策室は昨年6月、若者を対象とした啓発グッズの第1弾としてセンターのアドレスを記したトートバッグを作った。
今回は22、23両日に四国大、徳島文理大で行われる有害情報監視ボランティアの認定式を皮切りに、キャンペーン活動などを通じて若者に配布する。
県警では今後も啓発グッズを開発する予定で、同課の日浦茂樹課長は「日常的に使うものを通じて通報の増加や犯罪抑止に結び付けたい」と話している。
同課によると、16年のサイバー犯罪に関する県警への相談件数は5月末時点で324件。年間865件寄せられ過去最多だった前年の同期に比べ1件多い。