大型で非常に強い台風24号は28日、沖縄の南の海上を北寄りに進んだ。勢力を維持したまま29日に沖縄・奄美、30日に西日本に進み、10月1日には北海道まで日本列島を一気に縦断する見通し。徳島県内には30日夕に最接近するとみられ、徳島地方気象台は大雨や暴風、高波に警戒するよう呼び掛けている。
非常に強い勢力のまま日本に上陸すれば、関西空港に浸水被害をもたらした9月上旬の台風21号以来。1カ月に非常に強い台風が二つ上陸するのは史上初めてとなる。
気象台によると、徳島県内は30日昼すぎから夜の初めごろにかけて暴風域に入り、うねりを伴った猛烈なしけとなる。台風から前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込む影響で、29日未明から局地的に雷を伴った激しい雨が降り、30日は大雨となる見込み。
29日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で南部150ミリ、北部100ミリ、30日午後6時までの24時間では南部400~600ミリ、北部300~400ミリが予想されている。
気象庁によると、台風24号は28日午後6時現在、沖縄・宮古島の南東約240キロの海上を時速15キロで北北西に進んだ。中心気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。中心から半径220キロ以内が風速25メートル以上の暴風域、半径560キロ以内が風速15メートル以上の強風域。