「総踊り」を行う阿波おどり振興協会所属連の踊り子=8月13日、徳島市の両国橋南詰めおどりロード

 徳島市などでつくる「阿波おどり実行委員会」は28日、今夏の阿波踊りで阿波おどり振興協会が「総踊り」を強行したことに対し、「極めて遺憾」とする文書を協会の朝日榮作会長に手渡した。

 実行委事務局の吉岡健次経済部長と須藤浩三理事が朝日会長宅を訪れた。

 文書では「安全・安心の観点から大規模な踊りは実施しないよう再三にわたり要請したにもかかわらず強行した」と指摘。その一方で「来年の阿波踊りを円滑かつ盛況に開催するためには、振興協会と十分協議を行っていかなければならないと考えている」とし、吉岡部長が朝日会長に協力を求めた。

 徳島新聞の取材に朝日会長は「内容を確認し、振興協会としての対応を考える」と話した。

 振興協会は実行委の自粛要請を振り切り、8月13日に演舞場外の両国橋南詰めおどりロードで総踊りを行った。