五輪開催中、リオデジャネイロで放映される阿南市の移住促進動画の一場面

五輪開催中、リオデジャネイロで放映される阿南市の移住促進動画の一場面

 阿南市が移住者を呼び込むために制作した動画が、8、9の両月に開かれるリオデジャネイロ五輪・パラリンピック期間中に現地で放映されることになった。日本の情報発信拠点となる「ジャパンハウス」内で、総務省が他の自治体の動画とともに流し、日本の地方の魅力を世界にPRする。

 阿南市の移住促進動画は、2015年6月に完成。同年10月にあった総務省のインターネットサイト「全国移住ナビ」の動画コンテストで、第2席に選ばれた。

 リオで放映されるのは、山口県周防大島町や宮崎県小林市など、コンテストで上位入賞した10自治体の動画。本来は各3分だが、内容を観光に限定し40秒程度に短縮される。阿南市は四国霊場第21番札所・太龍寺(加茂町)や北の脇海水浴場(中林町)などの映像が使われ、英、仏など6カ国語の字幕が付けられる。

 ジャパンハウスは、リオ市西部にあるブラジル国内有数の複合文化施設に設けられる。8月5~21日の五輪と9月7~18日のパラリンピック期間中の計29日間にわたり、日本代表選手の記者会見や各種レセプション会場となるほか、各省庁などが東京五輪や日本の魅力をアピールする。徳島県関係では、文化庁ブースに勝浦町のビッグひな祭りが展示される。

 担当する阿南市定住促進課の是松清則課長補佐は「阿南に興味を持ち、足を運んでくれるきっかけになればうれしい」としている。