[上]乳児に見入って笑みをこぼす児童=川内南小[下]亡くなった圭司さんの写真を手に命の大切さを訴える市原さん=入田中

 命の大切さを学ぶ授業が徳島市川内町の川内南小学校と同市入田町の入田中学校で開かれ、胎児の成長過程を理解したり、犯罪被害者の遺族の話を聞いたりした。

 ◎胎児の成長過程、助産師らが説明 川内南小

 徳島市民病院の助産師歌川君代さん(56)が、胎児の人形を使って、胎児の顔立ちが受精後3カ月ではっきりすることや、出産前には約3キロに育ち、体温の調節ができるようになることを説明した。

 5年生42人が参加し、人形を抱いた児童は「想像より重い」などと驚いていた。続いて、生後1カ月の乳児の母親が、妊娠中の不安や出産のエピソードを話した。

 児童が乳児と接する時間も設けられ、生島晴琉(はる)君(10)は「かわいかった。父親になったら大切に育てたい」と話した。

 ◎犯罪被害者の遺族、思い語る 入田中

 1999年に知人少年に暴行され、当時18歳の次男圭司さんを亡くした岡山県備前市の市原千代子さん(62)が講演し、1~3年生の21人が聞き入った。

 市原さんは、かけがえのない存在だった圭司さんへの思いを語りながら、「好きな人とつなぐ温かい手は、暴力で命を奪う手にもなる。つらいときには周りに相談してほしい」と訴えた。

 3年の渡邊公理(きみとし)さん(14)は「いじめや暴力を見掛けたら、勇気を出して注意する。与えられた命を大切にして生き抜いていきたい」と話した。