小坂奇石の書を鑑賞する来場者=徳島市の県立文学書道館

 徳島県立文学書道館が新たに収蔵した美波町出身の書家・小坂奇石(1901~91年)の作品を初公開する特別展「新収蔵小坂奇石展」が25日、徳島市の同館で始まった。8月7日まで。

 50~80代に手掛けた39点を展示。73歳のころの作品「博達」は、「線の行者」と称された奇石ならではの重厚で深みのある線が目を引く。「寒山詩句」は、字を縦横に伸ばして変形させるなど個性的な作品に仕上げている。

 80代で記した書は50~70代に比べて落ち着いた枯淡の味わいがあり、書の変遷を感じることができる。

 7月24日午後1時から、奇石が創設した璞社(ぼくしゃ)の江口大象会長ら3人による座談会や作品解説がある。