沖縄県の八重山諸島以南に生息する「ウスキシロチョウ」が阿南市椿町の蒲生田海岸で見つかり、日本蝶類科学学会員の佐々木孝明さん(68)=同市那賀川町上福井=が捕獲した。風に乗って飛来してきたとみられ、佐々木さんによると県内で確認されたのは2014年8月以来。
捕獲されたのは羽の表側に銀色の丸い紋がある「ギンモン型」で、羽を広げた大きさは5・8センチになる。18日午前9時半ごろ、昆虫採集をしていた佐々木さんが、サンゴジュの花に止まっていたのを見つけた。
「捕まえるのは久々で、緊張した」と佐々木さん。チョウは標本にした。
チョウに詳しい県立佐那河内いきものふれあいの里・ネイチャーセンター長の大原賢二さんは「通常は梅雨明け以降に南風に乗ってくることが多い。6月に県内で発見されるのは珍しい」と話している。