本の持つ意義について語る髙橋さん=神山町農村環境改善センター

 活字文化について考える催し「町と本、人と本」が26日、神山町神領の町農村環境改善センターであった。同町に図書館や本屋がないことから、元町地域おこし協力隊員で編集プロダクション代表の古屋淳二さん(43)=神領=が企画したもので、80人が参加した。

 元鳴門教育大学長の髙橋啓さん(77)=神領=が講演。自身の幼少期を振り返り「戦時中で物がなく、ノートでさえ酒瓶のラベルを代用したほど。本を手にするなどは夢のまた夢だった」と述べた。本を読むことを「人の営みの前提となる当然の権利」とし、誰もがいつでも手に取ることができる環境づくりの大切さを訴えた。

 太平洋戦争中に命がけで本を守った高校生らを描いたドキュメンタリー映画「疎開した40万冊の図書」の上映もあった。

 白桃里美さん(29)=神領、会社員=は「本は人や町を育てるために大切なものだと思った。神山にも図書館があればとあらためて思う」と話した。

 秋に第2回を開く予定。