29日から毎月「子ども食堂」の会場となるぎんざ和囲和囲。住吉さん(中央)らが運営する=三好市池田町マチ

 子どもたちに低価格で食事を提供する「子ども食堂」が29日、三好市池田町の阿波池田銀座街にある交流スペース「ぎんざ和囲(わい)和囲(わい)」で初めて開かれる。7月以降も月1回開催する。企画した協同組合阿波池田銀座街は大人や高齢者にも利用を呼び掛け、子どもの貧困や孤食の対策としてだけでなく、商店街に活気を呼び込むことを狙う。

 子ども食堂の取り組みは県西部では初めてで、定期開催は徳島市東新町に続いて、県内2例目。

 「こどもmo(も)おとなmo(も) Wi(わい)-Wi(わい)食堂」と銘打ち、午後3時半~8時に開放。小中学生100円、大人500円で利用でき、料理は午後5時半から提供する。食事の提供開始までの時間帯は、宿題や読書をしたり、店員から折り紙を教わったりして自由に過ごすことができる。

 中心として運営に当たるのは、阿波池田銀座街代表理事の住吉正己さん(65)千恵美さん(61)夫妻と和久悦子さん(68)ら住民5人。2013年に空き店舗を「ぎんざ和囲和囲」として再生し、週6回、昼食を提供するなど、地域のつながりづくりに力を注いでいる顔触れだ。

 千恵美さんが4月に徳島市で開かれた「子ども食堂」の勉強会に参加し、「子どもや家庭の助けになるだけではなく、人を呼ぶことにもつながる」と地元開催を決めた。

 初回の29日はオムライスと汁物のセットを予定。7月以降は毎月第4水曜に開き、定食や丼、麺類などメニューを変えていく。アクセサリーやお菓子作りなどのワークショップも開きたい考えだ。

 千恵美さんは「年齢の違う子どもが交流したり、自分1人でお店に行く練習になったりと、社会勉強の場にもなる。近隣住民も集まれる機会にもしたい」と意気込んでいる。

 子ども食堂は12年に東京・大田区で始まったとされ、子どもの貧困や孤食を背景に、全国100カ所以上に広がった。県内では徳島市や板野町で開かれている。