津波避難訓練システムについて話し合う(左から)入江さん、井口さん、川井さん=徳島大常三島キャンパス

 徳島大の学生チームが開発した津波避難訓練システムが、テクノロジーを生かした学習支援のアイデアを競う第1回「ラーニング・イノベーション・グランプリ」(モバイルラーニングコンソシアム主催)で最優秀賞を受賞した。スマートフォンやタブレットなどの持ち歩ける端末で利用できる点などが評価された。

 受賞した「TED SYSTEM(テッド・システム)」は、インターネットを使って、押し寄せる津波を端末に地図表示する仕組み。避難訓練で活用し、防災学習に役立てる。大学院の光原弘幸講師(教育工学)のゼミに所属する大学院先端技術科学教育部2年の川井淳矢さん(23)、同1年の井口恵介さん(22)、工学部4年の入江祐生さん(21)でつくる「チーム光原」が開発した。

 スマホ、タブレット、眼鏡型のウエアラブル端末「スマートグラス」などから接続し、地図上に津波高や到達時間を入力すると、陸上での波の動きを計算し、時間経過に伴って浸水域が変わる「津波モーションハザードマップ」が表示される。

 衛星利用測位システム(GPS)付き端末を持って避難訓練を行えば、自分が居る場所と浸水域が示される。設定によっては他人の避難経路も見られ、訓練後に各人の避難経路を再現して比較、検証することもできる。

 システムは今は公開していないが、将来は実用化する考え。川井さんは「避難者の何%がどの経路を通ったかなどの細かい分析ができるように開発を進めたい」と話している。

 モバイルラーニングコンソシアムは、端末を活用した学習支援システム研究を目的に早稲田大やIT企業などが設立した団体。グランプリには全国の大学や高専から36件の応募があった。徳島大の別チームが、縄跳びの二重跳び学習支援システムで3位に入った。