菌床シイタケや人工ホダ木(菌床ブロック)の生産販売を行う上勝町の第三セクター「上勝バイオ」が12月で操業停止し、来年1月から休業する方針を固めたことが分かった。既にパートを含めて約70人いる従業員に休業の意向を伝え、新たな人工ホダ木の生産を取りやめている。

 23日に影山久士社長が従業員に事業縮小の方針を伝達。その後の取材で「生産を段階的に停止し12月に操業を終える。来年1月から休業する」と話したことが明らかになった。

 複数の関係者によると、従業員に対し、事業再開の可能性など休業後の会社運営に関する方針は示されていない。雇用については、従業員に「いつまで働きたいか」などのアンケートを行っている。

 木材チップを固めて種菌を植え付ける人工ホダ木の製造に約3カ月、さらにシイタケの栽培・出荷までに約4カ月かかる。同社は休業を前提に新たな人工ホダ木を製造しておらず、現在培養中の人工ホダ木の在庫がなくなり次第、シイタケ栽培もやめる計画という。

 上勝バイオは近年、ホダ木の一部に黒カビが発生したり、シイタケが小ぶりになったりするなどの問題が発生し、経営が悪化。2012年度から4年連続で、赤字決算となっている。4月に運転資金2千万円を金融機関から借り入れる際には花本靖町長が連帯保証人となっており、三セク運営に関する総務省指針に抵触する恐れが指摘されている。

 花本町長は28日、徳島新聞に対して「コメントしない」と述べ、それ以上の取材には応じなかった。