餌をついばむ2羽のコウノトリ=28日、鳴門市大麻町(浅野由美子さん提供、望遠レンズで撮影)

 鳴門市大麻町に居着いているコウノトリの雄が、春に産卵した雌とは別の雌と巣繕いするなど急接近している。コウノトリ定着推進連絡協議会は来春の繁殖に向けて新たなペアになる可能性もあるとみており、巣から半径400メートルの立ち入り制限区域で撮影や観察をしないよう改めて協力を呼び掛ける。

 5歳の雄と一緒にいるのは兵庫県朝来市生まれの2歳の雌。協議会や近隣住民によると、ペアだった3歳の雌が4月19日に徳島を離れて以降、雄は2歳の雌が近寄ると威嚇するなどしていたが、最近は巣周辺の田んぼで2羽が餌をついばんだり巣繕いしたりして仲良く過ごす姿が確認されるようになった。

 一方、4月上旬に繁殖が失敗した後、「繁殖期は終わったのだから自粛をやめるべきだ」などとして自粛区域に入ったりドローンを飛ばしたりする観察者が後を絶たないため、協議会員が観察者に声を掛けるとともに、県ホームページで啓発することにした。

 協議会は、現在の2羽が一緒に巣繕いしたからといってただちにペア成立とは言えないとしながらも「このままでは来年の繁殖に影響しかねない。離れて見守ってほしい」と訴えている。