かあちゃん野菜の生産農家を視察する百貨店の担当者ら=美馬市脇町

 JA美馬の女性部会主婦営農班が栽培、出荷する「かあちゃん野菜」が、関西地区の百貨店で販売を伸ばしている。「主婦が家族のために作った野菜」との触れ込みが都会の消費者に受け、出荷品目は年々増加。2015年度は約50品目を出荷して、販売額は前年度比63%増の約1190万円となった。販売額の目標は16年度は3000万円、19年度は1億円を目指している。

 営農班の会員180人が家庭菜園などで作った少量の野菜を「かあちゃん野菜」と名付け、JA美馬がまとめて出荷している。全量を大阪市中央卸売市場本場の大阪中央青果に卸しており、13年5月から阪急百貨店の大阪府と兵庫県の5店舗で販売が始まった。

 13年度はインゲンマメ1品目だけで、販売額は約135万円だった。好評で百貨店からもっと多くの品目を出すよう求められ、14年度は地域の伝統野菜「美馬太きゅうり」やキクイモ、スナップエンドウ、苦くない品種のピーマンなどを加えて15品目を出荷。販売額は約730万円に急増した。15年度は小型品種のハクサイやダイコンなどを新たに出荷した。

 栽培する会員は、当初の23人から年々増えている。一層の販売拡大に向けて、主婦営農班で組織する「かあちゃん野菜おいしいけんな~♪推進協議会」と阪急百貨店で意見交換を重ねている。今月上旬には百貨店の仕入れ担当者らが美馬市脇町の農家2軒を訪問。インゲンマメやナスの畑を視察し、「曲がった野菜も出荷してほしい」と要望した。

 訪問を受けた杉山澄江さん(65)=同市脇町岩倉=は「規格外の作物にも需要があるのはうれしい。今後も多種類の栽培に取り組みたい」と話した。

 推進協議会は百貨店に出向いての試食販売会(15年度は14回)を引き続き行い、2カ月に1回ほど栽培講習会を開いて品目や出荷量の増加を図る。