第73回国民体育大会「福井しあわせ元気国体2018」第2日は30日、福井県内で9競技が行われた。徳島県勢は5競技に出場し、サッカー成年男子が1―0で山口を破り8強入りした。少年男子も2―1で地元・福井に競り勝ち、2回戦に進んだ。
レスリングでは少年男子フリースタイル51キロ級の喜島仁(つるぎ高)、同80キロ級の川原大夢(池田高)がともに2回戦に進出した。テニスの少年男女は1回戦で敗退、ボートの少年男女、相撲の少年男子は予選突破はならなかった。
台風24号の接近に伴い、フェンシングやソフトボールなどは全試合中止。他の競技も試合開始時間を繰り上げるなどした。第3日の1日は10競技に県勢が出場する。
終了間際に劇的ミドル
徳島のFW廣井が狙い澄まして放った左足のミドルシュートが、ゴール右隅に吸い込まれた。直後に試合終了のホイッスル。成年男子では県勢として2007年の秋田国体以来、11年ぶりの8強入りを劇的な形で決めた選手たちは興奮冷めやらぬ様子だった。
0-0のまま後半ロスタイムに。PK戦にもつれ込む気配が濃くなる中、徳島のエースストライカーは諦めていなかった。ゴールまで約20メートルの位置でボールを受けると迷わずシュート。「得意な距離だったので打つことしか考えなかった。最後に決めることができて良かった」と安堵(あんど)の表情を見せた。
中盤を支配し、放ったシュートは相手の倍以上の15本。前半から優位に試合を進めながらもチャンスで決めきれず、もどかしい時間が続いた。石川主将は「もっと早い段階で得点できていた。一人一人の意識がまだ低い」と反省を口にする。
準々決勝は三重と戦う。「難しい初戦を乗り越えられた。この勢いで次も勝ちたい」と高木監督。目指すのは1999年の熊本国体以来となる頂点だ。