10日に投開票される参院選で、徳島県内では阿南市や上板町など4市町の選挙管理委員会が、選挙権年齢の引き下げで新たに選挙権を得た18、19歳を投票立会人に選任していることが分かった。4市町合わせて計15人(男4人、女11人)で、高校生が5人含まれている。若年層の政治への関心を高めるのが目的。
最も多いのは阿南市の8人で、18歳が7人、19歳が1人。うち女子高生が1人選ばれている。同市選管は5月、有権者が1500人以上の投票所を持つ地区の住民センター所長や支所長らに18、19歳の人選を依頼。津乃峰や長生、上中など7投票所から各1人の推薦があったほか、有権者1500人未満の1投票所からも1人の推薦があった。6月14日に8人全員を選任した。
上板町は4人を選んだ。18歳が3人、19歳が1人で、女子高生2人が含まれている。同町では立会人があと1人決まっておらず、増える可能性もある。
このほか吉野川市が男子高生2人、東みよし町が19歳1人を選任している。
3市町選管は、それぞれ自治体の職員や選管委員を通じて若年層の立会人を探した。
立会人は、投票者が他人の投票内容をのぞき見たり、候補者への投票を誘導したりしていないかなどを監視する。各市町選管では、投票所での仕事を通じて選挙を身近に感じてもらうことで、若者の投票率向上を期待している。
立会人に選ばれた新野高3年の中西夏香さん(18)=阿南市長生町久保田=は「選ばれて大変光栄。政治に関われる良い機会なので、与えられた自分の役割をしっかり果たしたい」と話した。