2月に死去した徳島県小松島市出身の俳優大杉漣さん=享年(66)=の初プロデュース作で、最後の主演映画「教誨師(きょうかいし)」の特別先行試写会が27日夜、同市小松島町の市ミリカホールで開かれた。「大杉漣BAND」のギタリスト堀尾和孝さん(63)=同市出身=と佐向(さこう)大監督のトークショーもあり、大杉さんとの思い出を語った。
映画は大杉さんが演じる教誨師が死刑囚6人と対話を繰り返す中で、生と死の在り方について葛藤する様子を描く。来場者約200人は、大杉さんらが展開する緊迫した会話シーンに見入った。
田村芳則さん(63)=臨床検査技師、同市中田町=は「難しい演技をこなしていて引き込まれた。もう会えなくて残念だが、これからもファンでいたい」と話した。
舞台では、堀尾さんが大杉さんと重ねたライブの思い出に触れ、演奏よりもトークが長かったエピソードを紹介。「教誨師」では脚本も担当した佐向監督が、大杉さんに助言を仰いだことを明かした。
映画は10月6日に全国ロードショーされ、県内ではイオンシネマ徳島(徳島市)で上映される。