徳島県議会議員に支給されている政務活動費の2015年度収支報告書が4日、県条例に基づき公開された。15年4月の改選時に引退・落選した6人と、16年3月に死去した北島勝也元県議を除いた38人に総額8920万円が交付され、うち5652万円が活用された。残余金として県に返還されるのは前年度比24%増の3267万円で過去最高になるとみられる。
政務活動費は1人当たり毎月20万円(年間240万円)交付されている。15年4月の県議選で当選した元職と新人計10人は11カ月分(220万円)の交付。全額使い切って自己負担金を上乗せしたのは5人で、自己負担を含む支出額が最も大きかったのは丸若祐二氏(自民創政会)の298万円だった。自己負担分を加えた活動総額は5726万円。
残余金を返還する議員は33人。返還額が最も大きいのは達田良子氏(共産)で182万円。
県議会事務局によると、過年度の残余金の推移は▽10年度614万円(12人)▽11年度1018万円(15人)▽12年度1716万円(20人)▽13年度1146万円(19人)▽14年度2635万円(29人)で、近年は増加傾向にある。
前年度比で支出額が最も減ったのは岸本泰治氏(自民県民会議)で154万円少ない78万円。最も増えたのは井川龍二氏(自民創政会)で136万円増の241万円となった。
支出項目別では、広報広聴費への支出が最も多く2332万円で全体の41%を占めた。次いで調査研究費が多く2082万円(36%)だった。広聴広報費に最も多く支出したのは樫本孝氏(自民県民会議)で200万円。調査研究費には黒﨑章氏(新風・民主クラブ)が最多の131万円を使った。
収支報告書と領収書などの添付資料は県議会図書室で平日午前9時~正午、午後1時~4時半に閲覧できる。