7日の「七夕」を前に、県内各地で関連行事があり、子どもたちの笑顔があふれた。
◎徳島市
両国本町商店街で4日、内町幼稚園の4~6歳の園児13人が七夕の短冊をササに飾り付けた。
園児は「織り姫とひこ星に会いたい」「人魚になって泳ぎたいな」などの願い事を書いた短冊をつるした後、童謡「たなばたさま」を元気に歌った。警察官になるとの夢を書いた冨増勇作ちゃん(6)は「短冊を結ぶのは難しかったけど、楽しかった」と話した。
同商店街振興組合の七夕まつりの一環。他に、市内の31幼稚園・保育所から募った短冊約2300枚をつるしたササ50本が並べられた。
◎阿波市
市場町大野島の市場文化会館で4日、七夕まつりがあり、地元の八幡小学校児童60人が短冊の飾り付けなどを楽しんだ。
児童は「勉強ができるようになりたい」「家族が健康でいられますように」などと思い思いの願いを書いた短冊を、ササに飾り付けた。市青少年育成センター職員による手品ショーや、インターネット利用時の仲間同士でのいじめ防止を訴える人権啓発劇もあった。
2年の野口優生君(8)は「プロ野球の選手になりたいと書いた。たくさん練習して夢をかなえたい」と話した。七夕飾りは7日まで、玄関ロビーに置かれる。
◎阿南市
富岡町の阿南駅で4日、近くの阿南聖母幼稚園の園児18人が、手作りの七夕飾りを取り付けた。
園児は改札口近くに置かれた高さ約3メートルのササに「お友達と仲良くできますように」「新幹線に乗りたい」といった願い事を書いた短冊や折り紙の飾りを結び付けた。この後、全員で「きらきら星」などの童謡3曲を元気よく歌った。
清水想太ちゃん(5)は「きれいに飾れてうれしい。みんなの願いがかなうといいな」と笑顔だった。7日夕まで飾られる。
◎勝浦町
坂本のカフェ・風の駅さかもとの庭園に、町民の願い事を記した短冊と風鈴が飾られ、涼しげな音色が訪れた人を癒やしている。7日まで。
「横瀬富士」として親しまれる稼勢山を望む庭園に約30メートルのロープを張り、色とりどりの短冊を付けた風鈴77個を並べている。店主の鴻本浩さん(63)が町民らに呼び掛け、短冊に記す願い事や俳句を募集。「みかん一筋この道を行く」といった郷土愛のこもった作品も集まり、四国大書道文化学科の学生約20人が短冊に記した。
鴻本さんは「景色とともに、町民の個性あふれる短冊を見に来てほしい」と話した。