学校への情報通信技術(ICT)の普及を後押しする教育情報化コーディネーター。7月に女性で初めて1級の資格を取得した。男女合わせても日本に5人しかいない貴重な人材だ。

 パソコンやスマートフォンが普及し、ICTが必須の時代となった。「子どものうちから、ICTによる情報の取得、真偽の見極め、発信法を身に付けていく必要がある。その環境を整えるのが私の仕事」と意気込む。

 例えば、学校が授業で使う電子黒板やタブレット端末を導入する際、学校と業者の間に入って、導入や維持管理をスムーズに進める。

 「授業や部活、文部科学省からの調査など先生はとにかく忙しい。負担を軽くするお手伝いができれば」。2020年には小学校でプログラミング教育が必修化される流れもあり、役割はさらに重要性が増すとみている。

 第二子を出産後、2年ほどして、教育の情報化を支援する名古屋市の企業に入社。教育情報化コーディネーターという民間資格があることを知り、約2年かけ、3級、準2級、2級と合格を重ねた。その後、1級に必要な実務経験を同社で積んだ。

 1級の試験で出された課題は「架空の市町で、現在のサーバーを改良する提案を」。利便性向上とセキュリティー確保を兼ね備えた提案書を用意し、面接を経て難関を突破した。

 大学時代に知り合った夫は、文楽人形師の故大江巳之助さんの孫に当たる。15年前、夫が大手自動車メーカーに転職したのを機に、愛知県で生活することになった。

 徳島ヴォルティスの大ファンで、自宅近くの豊田スタジアムで試合があれば見に行く。「いつか、鳴門ポカリスエットスタジアムで勝利のコーヒールンバを踊りたい」と目を細めた。 

 おおえ・かおり 石井町生まれ。城南高、筑波大第二学群比較文化学類卒。英会話学校「NOVA」(東京)、愛知県豊田市臨時職員などを経て、2010年に教育の情報化支援を手掛ける「ハイパーブレイン」(名古屋市)に入社。18年から愛知教育大で情報教育などを学んでいる。豊田市在住。45歳。