カンボジアでの国際協力活動が評価され、社会貢献者表彰を受けた手束さん=都内のホテル

 カンボジアで30年以上にわたって教育支援に取り組んでいる吉野川市鴨島町出身の手束耕治さん(61)=プノンペン在住=が、公益財団法人・社会貢献支援財団(東京)から社会貢献者表彰を受けた。図書を出版し、同国内の小学校などを回って読み聞かせを行うなど、多くの子どもたちに生きる力と希望を与えてきた功績が評価された。

 手束さんは城南高から駒沢大仏教学部に進学し、同大学院を修了した後の1984年から、カンボジア難民を救済しようと設立された曹洞宗国際ボランティア会(現シャンティ国際ボランティア会)の一員として現地で活動を始めた。ポル・ポト政権下で破壊された教育、文化、宗教の復興に向け、印刷技術の指導や学校建設、教員の養成、日本人学校の設立などに尽力してきた。

 カンボジアでの民間国際協力活動の先駆者として知られ、95年には同国政府から平和友好賞を贈られている。

 生き生きと絵本をのぞき込む子どもたちの笑顔を原動力にしてきた手束さんは、表彰状を手に「一隅を照らしたいとの思いでやってきた。今回の受賞は『これからも頑張れ』とのメッセージと受け止めている」と語る。

 配った絵本・紙芝居は約50万冊、仏教書は約80万冊に上る。それでも手束さんは「まだまだ道半ば。都市と地方では教育環境に格差がある。子どもたちがしっかり学び、自立して暮らしていくためのお手伝いをライフワークとしたい」と意欲を新たにしていた。

 社会貢献者表彰は本年度から7月と11月の年2回行われ、今回の受賞者は8団体、16人。