万歳三唱で当選を喜ぶ中西氏=10日午後10時半、徳島市問屋町の繊維会館

 第3次安倍政権発足後、初の大型国政選挙となった第24回参院選は10日、投開票され、憲法改正に賛同する改憲勢力は、非改選と合わせ国会発議に必要な全議席の3分の2超(162議席以上)となった。自民党は50台半ば、公明党が13議席以上へ伸ばし、与党で改選過半数の61議席を上回り勝利した。民進党は改選43議席を割り込み30議席台。憲政史上初の合区となった「徳島・高知」選挙区(改選数1)では、自民党現職の中西祐介氏(36)が30万5688票を獲得し、野党統一候補で無所属新人の大西聡氏(53)=民進、共産、社民推薦=を6万2907票差で振り切って当選を果たした。幸福実現党新人の福山正敏氏(45)は届かなかった。投票率は徳島が46・98%、高知が45・52%で、両県とも参院選の過去最低を更新した。

 「徳島・高知」選挙区の開票は、徳島県では午後9時前から、高知県では午後8時から各市町村で始まり、中西氏は同9時58分に当選を確実にした。

 中西氏は、合区導入に伴う高知側との候補者調整の結果、党本部の裁定で昨年9月に公認を獲得。高知県の全34市町村を昨年末までに一巡するなど、公示前から先行して戦いを進めた。

 合区の解消を訴えて「地方重視」の姿勢を強調。安倍政権の高い支持率や現職の強みを生かし広く支持をまとめた。36歳という若さや財務大臣政務官としての実績も票の上積みにつなげた。

 両県で党国会議員や自民系県議、市町村長らの支援を受け、組織的な戦いを展開。公明党徳島県本部の推薦も得て県内で優位を保った。ただ、新たに選挙区に加わった高知県では苦戦した。

 大西氏は、野党統一候補として安全保障関連法の廃止や自民改憲草案への反対を主張。経済政策の転換も訴えて高知県で健闘したものの浸透し切れなかった。

 野党共闘は、接戦となった高知県で一定の成果を見せたが、県内では民進を支持する労働組合の一部の反発を受けるなどし、大きなうねりは起こせなかった。

 福山氏は独自の戦いで支持を集められなかった。

 ◇徳島・高知選挙区確定得票

 当 中西祐介 305,688(徳島172,010 高知133,678)
   大西 聡 242,781(徳島116,134 高知126,647)
   福山正敏  16,988(徳島  8,888 高知  8,100)