夏祭りなどで浴衣を着る人が増える時季を迎え、県内唯一のきりげた工場である東みよし町加茂の斉藤桐材工業で、げた作りが最盛期を迎えている。
従業員が連日、きり材の切断や研磨を行ったり、接着剤で貼り付けたりする作業に汗を流しており、工場内の至る所に加工途中のげたが山積みにされている。1日に約150足を仕上げ、首都圏や関西圏に出荷する。
斉藤雄二社長(67)によると、売れ筋は4千円前後の商品。国産きり材を使い、デザインにこだわった8千~1万2千円の高級品も、老舗呉服店などで根強い人気がある。作業のピークは7月末まで続く。