人の姿を感知して「こんにちは」「いらっしゃい」-。徳島県内の企業2社が接客する縫いぐるみロボットを共同開発した。阿波踊りを踊ったり外国語をしゃべったりすることもでき、夏の観光シーズンに合わせてオーダーメードで生産する。
縫いぐるみには動きを制御するマイコン、人を感知するセンサーとカメラを内蔵。前に立つとあいさつし、首や手も動かす。設定すれば時刻や天気予報を知らせたり踊ったりする。特定の人の顔を認識させると、その人に合わせたあいさつができ、外国人が訪れる施設向けに多言語化にも対応する。
開発したのは着物リメークのアゲイン(石井町)と電子看板用機器販売のサンシステムエンジニアリング(藍住町)で、価格は20万円程度を想定。阿波踊りを踊る「とびらちゃん」を試作し、6月からイベントでPRしている。
アゲインの稲實房子社長は「受付嬢の代わりに置きたい、と事務所からも問い合わせがある。値段を下げる工夫をし普及させたい」と話している。