気象情報会社ウェザーニューズ(千葉市)が調べた今春の桜の「健康度」は、徳島県が日本一だった。徳島の1位は2013年以来3年ぶり2度目。同社は、昨夏に降水量が多かった割に平年並みの日照時間に恵まれたためではないかとみている。
沖縄を除く46都道府県で3月23日~5月17日に調査した。同社のスマートフォンアプリ利用者ら8173人に身近な桜の咲き方や幹の状態、花数など6項目について1~4点(1が最も良い)で評価してもらい、平均点を比べた。
徳島は34人が回答し、健康度は1・51と、11位だった昨年から0・1ポイント改善した。2位は島根県(1・56)、3位は岡山県(1・58)。最下位は岩手県(1・84)だった。
健康度の全国平均は1・70で、調査を始めた11年以降では最悪となった。戦後間もない頃に植えられたソメイヨシノが、約60年とされる寿命を過ぎて樹勢が衰退傾向にあるのが原因とみられる。
同社は「土壌改善や病気の治療で寿命を延ばすことができる。桜を大切にして健康状態を保ってほしい」と呼び掛けている。