美しく輝く竹灯籠を見つめる前渕さん(左から2人目)ら=小松島市櫛渕町の櫛渕八幡神社

 タケノコ産地として知られる小松島市櫛渕町の櫛渕八幡神社で10月に行われる秋祭りで、手作りの竹灯籠を使ったライトアップが初めて行われる。産地のPRと放置竹林の解消を目指して、市地域おこし協力隊の前渕智晴さん(21)=熊本市出身=と住民が企画した。既に試験点灯を済ませ、17日には小松島港まつり納涼花火大会の会場近くでも展示する。

 竹灯籠は高さ約40センチで、穴を開けて内部に置いた白色LEDの光が漏れる仕組み。前渕さんと住民が6月上旬に近くの竹林から材料の竹を切り出し、ドリルで穴を開けたり内側から和紙を張ったりして2週間かけて36本を仕上げた。デザインは、勝浦町の地域おこし隊員に依頼した。

 同月中旬の試験点灯では、神社の石段や玉垣の間に並べて点灯させると、石段が闇夜にうっすらと浮かび上がった。

 神社総代の1人の農業早川裕一さん(67)=同町大谷=は「とてもきれいで感動した。いつも設置しているちょうちんと組み合わせたらどうなるのか楽しみ」と期待した。

 17日は、旧市営バス駐車場(同市小松島町)に450個のグラスキャンドルと一緒に竹灯籠27本を点灯させ、一足早く楽しんでもらう。

 同神社の秋祭りは10月8日。前渕さんは「竹灯籠の数や配置を工夫し、神社を訪れる人たちをあっと言わせたい」と意気込んでいる。

 小松島市櫛渕町は、他の産地同様、タケノコ農家の高齢化で放置竹林が増えている。前渕さんが竹の有効活用策として、竹灯籠の制作を提案し、住民が秋祭りでのライトアップを考えた。