映画上映会の開催に向けて準備を進める北灘町活性化会議のメンバー=鳴門市北灘町の北灘東小体育館

 鳴門市北灘町の住民が、少子化や過疎化で学校がなくなった地域を元気にしようと、町おこしグループ「北灘町活性化会議」を立ち上げた。手始めとして地域を紹介する映像を制作するほか、県内外の親子連れに自然などを楽しんでもらう体験スクールを9月から始める。住民の交流を促すとともに、北灘の魅力を発信して移住者の増加につなげる。

 北灘町では北灘中学校が2013年度末で閉校し、北灘東と北灘西の両小学校も14年度末に休校になった。町の行く末に危機感を抱いた同町宿毛谷の近藤章浩代表(45)らが住民に呼び掛け、30、40代の16人が4月に同会議を結成した。

 近く住民の生き生きとした姿や風景、祭りの様子などをまとめた30分程度のプロモーションビデオ(PV)の制作に着手する。会員が撮影を行い、来年2月をめどに完成させる予定。

 大型スクリーン(縦3メートル、横5メートル)とプロジェクターを購入して北灘東小体育館でPVを上映し、住民に地域への愛着を深めてもらう。以降も地元の映像や映画の上映会を年に数回開き、交流の場として定着させる。

 PVは、インターネットの動画サイトなどで公開して町外にもPRする考えだ。

 9月からは「親子のびのびスクール」を2カ月に1回、北灘東小で開く。休校舎での本の読み聞かせや、昆虫採集など地元の自然を生かした体験メニューを計画する。

 事業は国の過疎地域等集落ネットワーク圏形成支援事業に採択され、補助金480万円を活動費に充てる。

 住民からアイデアを募りながら活動の輪を広げる方針。近藤代表は「地域を元気にすることで若者の流出を防ぎ、人口減少を少しでも緩やかにすることができれば」と話している。