大型ショッピングセンター・イオンモールの徳島出店を来春に控え、徳島市南田宮4から中吉野町4にかけての田宮街道沿いの店舗が連携して活性化プロジェクトに取り組む。買い物客の流出防止が狙いで、街道を一つの商店街に見立ててイベントを展開する。第1弾として17日から、抽選で景品が当たるスタンプラリーを行う。
プロジェクトは、田宮街道などで携帯電話販売のauショップ4店舗を展開する「コール・ミー」(徳島市)が企画。街道沿いの店舗に参加を呼び掛け、ジェラート店や雑貨店、ドラッグストアなど12店舗(15日時点)が応じた。
第1弾は「田宮街道すごろく」と銘打ち、17日から8月15日まで開く。専用カードを持って参加店を訪れ、1店ごとに一つずつスタンプを押してもらう。スタンプが三つたまると1回、五つで2回抽選でき、景品の引換券がもらえる。
カードは各参加店で配布。カードを見せれば割引などの特典が受けられる店もある。8月11~15日にauショップ田宮街道店で抽選する。
徳島市周辺では2011年に「ゆめタウン徳島」(藍住町)がオープンし、イオンモールも来春に徳島市南末広町での出店を予定するなど競争の激化が予想される。顧客流出に危機感を持つ店は少なくなく、「連携して街道全体を盛り上げよう」とプロジェクトを企画した。
今後、ハロウィーンやクリスマス、とくしまマラソンなど季節のイベントに合わせた企画も検討しており、50店を目標に参加店を増やしていく。
コール・ミーの走川(そがわ)賢次総合企画部長は「田宮街道が単なる通り道にならないようにしたい。気候のいい時季には歩いていろんな店を巡り、休日を過ごせるようなエリアになれば」と話している。