徳島市が阿波踊り新興のために募るクラウドファンディングのサイトhttps://otsucle.jp/cf/project/1607.htmlより

 徳島市の阿波踊り振興策の一環として、市が7~9月に寄付金を募ったプロジェクトで、集まった寄付金は270万5千円と、目標額(600万円)の半分にも届いていなかったことが分かった。阿波おどり振興協会の総踊り中止など運営を巡る混乱が影響した可能性がある。

 市は「阿波おどり応援プロジェクト」と銘打ち、インターネットのクラウドファンディング(CF)を活用して7月10日から9月30日まで寄付を受け付けた。市企画政策課によると、75の個人・企業から寄付があった。内訳は、個人が58件(市内31件、市外27件)86万5千円、企業が17件(市内14件、市外3件)184万円。

 8月12~15日の阿波踊り期間までは順調に集まっていたが、その後は伸びなかったという。同課は「PR不足もあった。目標額に届かなかった原因が運営を巡る混乱にあったかどうかは分からない」としている。

 寄付金は、阿波踊りを安定的に運営するために創設された「阿波おどり振興基金」に繰り入れられる。遠藤彰良市長は「目標には届かなかったが、ご支援を頂いたことに感謝している。支援を元に、阿波踊り振興を一層図りたい」としている。